肌の乾燥の原因とは? 乾燥対策をしましょう!
*お肌が乾燥する原因*
お肌が乾燥する原因はいろいろありますが、代表的なものとして環境よる乾燥とエイジング(加齢)による乾燥があげられます。
<環境による乾燥>
・季節的要因(紫外線 空気の乾燥)
・冷暖房
・栄養不足
・睡眠不足
・強度のストレス など
多くの場合にはこれらの環境による原因とエイジング(加齢)が重なって乾燥が進行する場合が多いのです。
健康なお肌の表面には皮脂膜(ひしまく)という薄い油の膜が存在しています。この皮脂膜は肌内部から分泌される汗・脂・あか(アミノ酸)がバランスよく混ざりあうことで形成されます。
皮脂膜には、肌の水分を蒸発させにくくするフタの役目があります。
このとても大切な役割をもつ皮脂膜を取り除いてしまうと、フタがなくなることになり表皮の水分が蒸発しやすくなり、それに伴い肌が乾燥にさらされると、角質層の表面が乾き、はがれやすくなるのです。
その結果、水分を失った表皮はさらに薄く、そして硬くなり、女性の敵小ジワの原因となります。
角質層の水分が失われると、表皮の基底細胞は早く皮膚を修復しようとする為、新陳代謝(ターンオーバー)のスピードが早まり、多くの未熟で不完全な細胞が作り出されるのです。
そうなると正常な角質層を形成するのに必要なCE(*)NMF(*)など、細胞間脂質の元となる成分が作り出される準備が不十分になり、バリア・保湿機能が低下してしまうのです。
バリア機能が低下した肌は外側からの様々なダメージを受けやすくなり、紫外線・アレルギーを起こすアレルゲンなどがどんどん進入し、更なる肌トラブルを引き起こします。良い皮膚環境をつくるには皮脂も必要です。
(*)CE(角化外膜)
CEを土台として細胞間脂質が整列し角質同士がしっかりつながっている。
(*)NMF(天然の保湿成分)
NMFが水分をしっかり抱えた状態で存在しています。
ところが、加齢により汗や脂の分泌が少なくなると、皮脂膜が作られにくくなり、肌内部の水分が蒸発してお肌が乾燥しやすくなるのです。言い換えると、お肌内部で最も外側に近い部分にある角質細胞の水分が蒸発してしまい、細胞同士の間にすき間ができることになるのです。
*肌を潤す天然の保湿成分、セラミド(細胞間脂質)・皮脂は20代をピークに減少。
皮脂膜があれば乾燥を防いでくれます。 | 皮脂膜がないと角質細胞の水分が蒸発して、 お肌が乾燥します。 |
加齢によってお肌の生まれ変わり新陳代謝(ターンオーバー)が遅くなると・・・
・ | 角質層の細胞の並び方が不規則になる |
・ | 細胞と細胞の間にすき間ができる |
・ | そのすき間から水分が蒸発し、乾燥が悪化していく |
・ | お肌の外側からすき間を通って紫外線や化学物質がお肌内部に侵入し、別のトラブルを引き起こす |
お肌の乾燥が進んでそれを放っておくと、他の肌トラブル(黒ニキビ・シワ・シミ・たるみなど)を引き起こす原因になるのです。
乾燥したお肌は角質層がゴワついて小じわを作り、そのまま放っておくとそれが進行し、真皮まで達すると、コラーゲン(*)・エラスチン(*)が変性し、皮膚の弾力性が低下してさらに深いシワとなってしまうのです。そればかりか輝きや透明感も失います。白く輝くお肌の為には角質層が潤っていないといけません。乾燥はお肌の大敵です。
(*)コラーゲン
体や臓器の形を支える構造材として働いている物質で、細胞同士をくっつける接着剤の役割も果たしている。
(*)エラスチン
コラーゲンと同様に細胞外で働く繊維状の蛋白質で、ゴムのように伸び縮みする性質(弾性)があり、組織に柔軟性を与える物質である。
*乾燥対策*
部屋の乾燥対策として代表的なのは、加湿器ですが、他にも塗れたタオルを干しておくとか、ヤカンでお湯を沸かすとか、オフィスなどでは机の上のコップに暖かいお茶をいれて置いておくなどの対策法もあります。
お肌直接の乾燥対策としては、洗顔時は、ぬるま湯で洗う(熱いお湯で洗うと必要な皮脂まで奪ってしまう)、基礎化粧品での保湿対策、シートマスクや保湿パック、こまめにスプレー式の化粧水を吹きかけるなどの方法が基本的ですが、外出時のマスクでの乾燥対策はとても有効的です。
自転車やバイクに乗っていると強い風を受け、肌にとっては刺激が強く歩いているときよりもお肌の乾燥を早めます。
車の中も要注意!車内では冷暖房の使用により空気が乾燥しやすいうえに、冷暖房の風が直接お顔に当たりやすいということから、お肌だけではなく鼻・喉も強い乾燥を引き起こしやすい環境にあるのです。。このような状況の乾燥を簡単に回避できるのがマスクです。
マスクは装着しているだけで、自分の吐いた息でマスク内の湿度が上がり鼻、喉はもちろんお肌にも保湿効果があります。
フェイスonワンピ.(かおわんぴ)はドライコットンを使用している為、通気性もありながら、適度な湿度も保ち、紫外線対策(UVカットマスク)だけではなく、乾燥対策としてのマスクとしても有効です。光触媒生地なので抗菌・消臭効果もあり安心です。
*環境と乾燥*
高温多湿といわれてきた日本も都市部では緑や土が減り、雨が降ってもそのまま流れてしまうので、年々湿度が下がっています。
湿度は秋から急激に低下し、降雪地域以外では冬季は激しく乾燥します。またエアコンの普及により多湿の夏でも冷房のきいた室内はかなりの低湿度。
夏は皮脂や汗の分泌が盛んになるので肌が潤っているように感じますが、外でたくさん汗をかいても室内に入れば冷房(冷たい風)にふかれてたちまち乾燥。かいた汗だけではなく、肌に必要な水分まで奪いながら乾燥していくので、表面はベタベタなのに、内側は水分が奪われてカラカラという隠れ乾燥が起こるのです。さらに強い紫外線も肌を乾燥させる大きな要因です。よく晴れた日に洗濯物を干すと、いつもより早く乾きます。それは湿気がないだけではなく、紫外線も水分の蒸発を促すからなのです。これと同じことが肌にも起こっています。
環境汚染や生活環境の変化により、今は年間を通しての乾燥対策が不可欠です。
油断大敵!!